MTBをドロップハンドル仕様に改造する
MTBでこれまであちこち走ってきたケド、軽快に走れるロードへの憧れが。。。そんな皆さん、結構多いですよネ。また最近のシクロクロスブームで、ドロップハンドル仕様の自転車に興味を持たれる方も多くなっている様です。でも、新車購入資金や「二台も自転車を持つのはチョット」という方も多いかと。そんな時にオススメするのが、手持ちのMTBのドロップハンドル仕様への改造です。
ここでは主にMTBのドロップハンドル化に焦点を当てて、クリアすべき課題と解決策を解説していきます。
ドロップハンドルのブレーキレバーでVブレーキを動かす
MTBのドロップハンドル化で一番問題になるのが、ドロップハンドル用のブレーキレバーでVブレーキを動かすということ。そのままの組み合わせではVブレーキの可動幅が小さく、十分な制動力を得られないために危険です。これを解決するための方法としては、次の3つがあります。
【Vブレーキ対応のブレーキレバーを使う】
Vブレーキを適正に動かすことができるドロップハンドル用ブレーキレバーとして、ダイアコンペ287Vが市販されています。但し変速システムが無いので、バーエンドコントローラーなどが別途必要となります。
【ミニVブレーキに交換する】
シマノBR-R573やシマノBR-R353、テクトロRX-5などの製品が市販さていて、これらならロード用のブレーキレバーでも十分な制動力が得られます。
どちらかと言うとマイナーなパーツだったミニVブレーキですが、最近のシクロクロスブームもあって、使われている方が多くなってきていますね。
【カンチブレーキに交換する】
ドロップハンドルのシクロクロスバイクの中には、カンチブレーキを装着したものがありますね。但しVブレーキに比べると、カンチブレーキは制動力が弱いというのが問題点です。
変速システム
変速システムとしては、次の4つの対処方法が考えられます。選択したブレーキや予算などに応じて選択してください。
【デュアルコントロールレバーを採用する】
ロードレーサーで採用されているシマノのSTIやカンパニョーロのエルゴパワーといったブレーキシステムには、変速システムも組み込まれています(デュアルコントロールレバーと言います)。スプロケット(スプロケ)の変速数と同じものを選択すれば、問題なく変速が可能です。
【バーエンドコントローラーを採用する】
Vブレーキ対応のブレーキレバーを選択した場合や、シフターとスプロケの変速数が異なる場合は、バーエンドコントローラーを採用するのが解決策の一つです。ダイヤコンペ バーエンドコントロールは、スプロケの変速数に関係なく使えます。
【レバーコラムマウントを採用する】
ロードレーサーの変速パーツであるWレバーをフロントフォークのコラムに装着できるレバーコラムマウントを採用するという選択肢もあります。好みの問題ですが、バーエンドコントローラーに比べるとワイヤーの取り回しがすっきり見えると思います。
【レバーハンドルマウントを採用する】
コラムマウントと同様のシステムでハンドルにWレバーを取り付けることができるレバーハンドルマウントを採用することもできます。コラムマウント、ハンドルマウントを採用する際に必要となるWレバーには幾つか種類がありますが、ダイヤコンペのWレバーならば、どのような変速数でも対応可能です。
極細タイヤへの交換
ポジションの調節
MTBにドロップハンドルを装着すると、当然ですがフラットバーハンドルで走っていた時とポジションが大きく変わります。具体的には、ドロップハンドルの突き出しがある分、ブラケットを持つとハンドルポジションが遠くなります。不慣れなロードポジションでハンドルが遠いのは結構辛いもの。解決策としては、短いステムに交換すること。また、突き出しが浅いドロップハンドルを選択することも有効です。